23 Mar 2007

News : バイオ燃料


品質規格を設け粗悪品を排除 バイオ燃料の普及で全国協を設立
http://news.fresheye.com/article/fenwnews2/1100003/20070319193340_ky_te749/index.html
使用済み食用油などを原料とするバイオディーゼル燃料の普及に取り組む企業や自治体などが19日、「全国バイオディーゼル燃料利用推進協議会」(会長・桝本頼兼京都市長)を設立した。粗悪な燃料が出回らないように独自の品質規格を設けることを決めた。設立総会には、宮城県登米市や特定非営利活動法人(NPO法人)「菜の花プロジェクトネットワーク」(滋賀県)、日立造船など44団体が参加。

テンパと山口大、牛脂原料のディーゼルエンジン燃料を開発
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070320c6b2000q20.html
排ガス改善剤開発など環境事業を手掛けるテンパ(山口県下関市、井川佳巳社長)は山口大学と共同で、牛脂を原料にしたディーゼルエンジン燃料を開発し、特許を申請した。BSE(牛海綿状脳症)問題で焼却処分されている牛脂を有効活用できるほか、軽油より黒煙の排出が少なく環境改善にもつながる。商用生産を希望する企業に製造技術を販売する計画だ。牛脂はセ氏40度以下で固まるが、粘性の低い油を混ぜると常温でも固まらない性質を利用して、牛脂と使用済み食用油との混合比率などについて研究してきた。2年ほどかけてエンジンの運転実験を続けた結果、廃食用油に対して重量比50%以下で牛脂を混ぜると、ディーゼルエンジン燃料として使えることが分かったという。
下関市内に設置した燃料製造装置は2時間半で50リットルの燃料を製造する。廃食用油と牛脂の混合物を加熱・蒸留して不純物を取り除き、噴霧時に着火しやすいように液体の粒子を細かくする分散剤を少量混ぜる。牛脂と廃食用油の入手費を除くと、1リットル当たり8—10円の電気代で製造できる。

バイオ燃料利用探る/東京で世界フォーラム
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin0/article.php?storyid=95
農水省は20日、「世界バイオ燃料政策 東京フォーラム」を東京都内で開いた。国内外の専門家らが、サトウキビやトウモロコシを原料とする輸送用燃料「バイオエタノール」の利用を促進させる政策について講演し、意見交換した。
フォーラムには米国農務省やフランス農業省、ブラジル大使館の担当者らや、欧州エタノール生産者組合(UEPA)の代表らが参加した。
欧米の専門家らは講演で、エタノール生産や利用を拡大する取り組みなどを発表。

バイオディーゼル燃料のみを使う発電所、テキサス州で稼働開始
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070320-00000012-cnet-sci
Biofuels Powerは米国時間3月5日、バイオディーゼル燃料のみを使い最大5メガWの発電能力を有する発電所を稼働開始した。同社は今後、その2倍の電力を供給できる発電所の建設も計画している。
テキサス州オークリッジノースにあるこの発電所では、3基のディーゼル発電機を稼動している。燃料はすべて植物や動物の油脂で、これらは農業の副産物であり商業的価値は低い。他の一部の発電所でもバイオディーゼル燃料を購しているが、通常のディーゼル燃料と混合して使うため、バイオディーゼル燃料の消費量は限られる。
Biofuels Powerは、バイオディーゼル燃料だけで発電することで、代替エネルギー利用の見本になり得ると述べている。すでに第2の発電所の計画も進んでおり、10メガW以上の発電能力を見込んでいるという。10メガWの発電能力ならば、約3000世帯に電力を供給することが可能だ。
バイオディーゼル燃料は、通常のディーゼル燃料に代わる自動車用の燃料として論じられることが多いが、その原料に由来する特徴から、発電用の燃料により適している。動物性油脂を原料とするものは低温で固まりやすく、ある程度は保温しておく必要があるためだ。
ミネソタ州立大学名誉教授のVernon Eidman氏は最近の取材に答え、「低温下での流動性を改善する低コストの添加剤を開発できなければ、バイオディーゼル燃料は(自動車用)燃料としての利用に適さない。したがって、たとえば暖房用の燃料など、燃料供給系統を華氏60度(摂氏約15度)以上に保てる環境での利用が主となるかもしれない」と記した。