30 Apr 2007

News バイオ燃料

英ヴァージン、バイオ燃料旅客機を08年試験飛行
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070425AT2M2500225042007.html
英ヴァージン・アトランティック航空は24日、世界で初めてバイオ燃料を
使う旅客機の試験飛行を米ボーイングなどと協力して2008年に開始すると発
表した。温暖化ガスの削減を急ぐ欧州連合(EU)が航空業界向けの規制を
強化するなか、環境対策で先行する。
航空機エンジンメーカーの米ゼネラル・エレクトリック(GE)も加わる。
ヴァージンが所有するボーイングのジャンボ機「747—400」をバイオ
燃料で飛ばす。どのようなバイオ燃料を使うかやエンジン改良など計画の詳
細は今年後半に改めて発表する。自動車業界ではエタノール混合燃料などが
普及しつつあるが、航空業界にもその流れが広がり始めた。
背景には、環境規制で主導権を狙うEUが航空機を対象に温暖化ガスの排
出規制を導入することが大きい。航空会社ごとに排出枠を割り当てる仕組み
で、11年から段階的に導入する。航空機の大型化が進み、このままだと排出
量が20年までに2倍以上に膨らむという試算もある。(ロンドン=田村篤士)

使用済み天ぷら油を車の燃料に 城陽市のリサイクル事業好評/京都
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007042500129&genre=H1&area=K20
家庭から出た使用済みてんぷら油をバイオディーゼル燃料に再生する廃食
用油の回収リサイクル事業を、京都府城陽市が始めた。市内21カ所の回収
地点に市民が次々と廃油を持ち込み、「環境に優しい事業」と早くも評判を
呼んでいる。
廃油を市が各家庭から月2回集め、京都市内の再生工場に売却。工場がバ
イオディーゼル燃料に再生し、トラックやバスの燃料に使う。廃油は下水に
流すと河川を汚すため、府内では京都市がリサイクル事業に取り組んでいる。
初日の20日は、回収地点の保育園や市役所駐車場に市民が次々と廃油を
持ち込み、約500リットルが集まった。ペットボトル5本分の油を回収に
出した城陽市枇杷庄の主婦澤田晶子さん(57)は「回収地点が増えて身近にな
れば、さらにたくさんの廃油が集まるはず」と事業開始を歓迎していた。
回収日は毎月第1、第3金曜日。回収の地点と時間を記載した3月21日
付「衛生センターだより」はすでに市内に全戸配布している。問い合わせは
市衛生センターTEL0774(53)1400。

【写真】回収初日の20日、廃食用油をリサイクルに出す主婦ら(城陽市富
野・南部コミュニティセンター)

バイオディーゼル燃料 旭川に道内最大の精製工場が完成
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/22510.html
【旭川】せっけん製造のペカルト化成(旭川、篠原泰則社長)が旭川市東
鷹栖東二に建設していたバイオディーゼル燃料(BDF)精製工場が完成し
二十四日、西川将人旭川市長ら関係者に披露された。耐寒性能を高めた独自
開発のBDFを一日二千七百リットル生産でき、道内最大規模という。五月
下旬から本格稼働する。
工場は鉄骨平屋二百三十平方メートル。メーンのBDF精製装置は高さ二・
五メートル、直径一・五メートル。飲食店や一般家庭などから出た使用済み
の天ぷら油などを原料に、メチルアルコールと触媒で化学反応させる仕組み。
真冬の旭川でも使える寒冷地仕様のBDFを精製できる。
原料の廃油は、旭川市が指定したガソリンスタンドなどの収集拠点に市民
が持ち込んだものを回収する。生産したBDFは市のごみ収集車の燃料に使
用される。
経済産業省の新エネルギー事業者支援補助金三千万円を含め総事業費は約
一億四千万円。篠原社長は「本業のせっけん作りと同じ発想から生まれた廃
油リサイクル製品で、原料となる廃油を安定的に確保するのが課題」と話し
ている。

【写真】BDF精製装置を前に西川旭川市長(右)に仕組みを説明する篠原
社長

バイオ燃料推進協設立/JAグループ北海道など【北海道】
http://www.nougyou-shimbun.ne.jp/modules/bulletin0/article.php?storyid=134
JAグループ北海道や北海道、道内の製糖業者などが25日、北海道農業
バイオエタノール燃料推進協議会を設立した。地球温暖化対策で注目される
バイオエタノールの事業化に向け、大規模な製造工場を建設するのが目的だ。
農水省は今年度から、バイオエタノールの実証事業を始めた。工場建設へ
の助成など事業化の取り組みを支援するもので、JAグループ北海道などは
推進協議会で計画を作成し、同省に事業申請する方針だ。申請の受け付け期
限は5月11日。

「バイオガソリン」初出荷、27日から首都圏で試験販売
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070426i104.htm
植物原料のバイオエタノールをガソリンと混合した「バイオガソリン」が
26日朝、横浜市の新日本石油精製根岸製油所から初出荷された。
27日から首都圏50のガソリンスタンドで試験販売され、2010年度
までには全国のガソリンスタンドで販売される計画だ。
バイオガソリンは、バイオエタノールと石油ガスを合成した「ETBE」
と呼ばれる液体燃料をガソリンに混ぜ、バイオエタノールの混合比率を3%
としたものだ。性能は一般のガソリンと変わらず価格もレギュラーガソリン
と同水準になるという。一般の車でそのまま使用できる。
二酸化炭素(CO2)を吸収する植物を原料としたバイオエタノールは、
二酸化炭素の排出量がゼロと計算されるため、政府は2010年度までに原
油換算で50万キロ・リットルのバイオ燃料を国内で使用する目標を掲げて
いる。出荷式で石油連盟の渡文明会長(新日本石油会長)は「(バイオガソ
リン販売は)国民一人一人が地球環境貢献を意識できる画期的なプロジェク
トだ」と意義を強調した。

【写真】バイオガソリンを積み、製油所を出るタンクローリー(横浜市磯子
区で)

バイオガソリン、27日から販売 首都圏の50カ所で
http://www.asahi.com/life/update/0426/TKY200704260067.html
首都圏50カ所のガソリンスタンドで、27日から植物由来のバイオエタ
ノールが混ざった「バイオガソリン」の試験販売が始まることになり、26
日早朝、新日本石油の根岸製油所(横浜市)から各スタンドに向け、バイオ
ガソリンが出荷された。大手石油メーカーなどでつくる石油連盟の取り組み
で、バイオガソリンをこれほど広域で一般向けに販売するのは初めて。10
年度からの全国販売を目指す。
バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどからつくる。燃焼時に
出る二酸化炭素は、もともと大気中にあるものを植物が吸収したものとして、
大気中の二酸化炭素の総量は増えない計算となる。脱石油、地球温暖化対策
の一つとして注目され、ブラジルやアメリカ、中国、欧州などが積極的に導
入している。国内では本格的な生産が始まっておらず、フランスで小麦から
つくったものを輸入した。
今回、同連盟が採用したのはバイオエタノールをETBEという物質に変
えてガソリンに混ぜる方式。ブラジルやアメリカなどエタノール先進国は、
ガソリンに直接混合する方式をとっている。
バイオ燃料をめぐっては、ブームとなる半面、原料となるトウモロコシな
どの価格上昇や食糧難につながることを懸念する指摘も出ている。
販売が始まるのは東京都15カ所、神奈川県15カ所、埼玉県11カ所、
千葉県9カ所の計50カ所のスタンド。レギュラーガソリンを選ぶとバイオ
エタノールが3%混じったバイオガソリンが入る。
連盟によると、バイオガソリンとレギュラーガソリンを混ぜても問題はな
いが、エタノールの発熱量はガソリンの60%程度なので、3%のエタノー
ルが入った分、計算上は1.2%だけ燃費が落ちることになる。だが、例え
ば停車中のアイドリング停止などの工夫でカバーできるほどだという。
今回の試験販売は08年度まで。バイオエタノールを混ぜると実際には割
高となるが、試験販売中はレギュラーガソリンと同じ値段で売る。10年度
からの全国販売では、レギュラーより値段が高くなる可能性もある。
同連盟の渡文明会長は「バイオガソリンを使うことで、地球温暖化問題に
対する消費者の意識が高まればうれしい」と話している。
販売するスタンドには目印のステッカーがはられる。スタンドの一覧は石
油連盟のウェブサイト( http://www.paj.gr.jp/eco/biogasoline/ss.html)
ある。

【写真】出荷式を前に、ずらりと並ぶバイオガソリンを積んだタンクローリ
ー車=26日午前、横浜市磯子区の新日本石油根岸製油所で


地球守る「期待の星」-菜種油を車燃料に…【県トラック協会】/奈良
http://www.nara-np.co.jp/n_soc/070427/soc070427a.shtml
運送業の事業主でつくる県トラック協会(吉村繁美会長、507社)は、ナノ
ハナから採取した油をダンプなど大型車両の燃料に活用する目標を掲げ、休
耕田の菜の花栽培を開始した。夢のバイオ・ディーゼル燃料の実現化に向け、
試験栽培も成功し、見事な美しい花を咲かせている。
環境保全の市民運動と連動し、協会内に「菜の花プロジェクト」を発足。
協会理事で運送会社専務の川端章代さんが中心になり、協会員下村由加里さ
んら数社でスタートした。黒煙を上げて走行するダンプやトラックは、とか
く公害を排出するイメージがつきまとうが「私たちにできる社会貢献をしよ
う」と熱心に取り組む。
昨秋、協会の副会長清水益成さんが所有する下市町平原の農地約3000平方
メートルで、ナノハナの品種「ナナシキブ」の種を試験的にまいたところ、
一面黄色のかれんな花が咲き始めた。
原油の値上がりなど物流を取り巻く環境は厳しいが、農業従事者と力を出
し合い菜種油の採取を軌道に乗せれば、互いの産業にメリットが生じ、まち
の景観形成にも一役。今後、県農協にも呼び掛け、市場化への道を探る。こ
としは、収穫した種を協会員の各事業所に届ける。まずは美しい花を咲かせ
てもらい、運動の理解と協力を求めたいという。
川端理事は「地球の環境問題は非常に深刻だが、一歩一歩運動を進め、バ
イオディーゼルの車両をぜひ走らせたい」と話している。

【写真】大型車両の燃料化を目指してナノハナ栽培を試み、見事な花を咲か
せた県トラック協会のメンバー=下市町平原


バイオガソリン販売始まる、首都圏50スタンドで
http://www.nikkei.co.jp/news/main/im20070427AS1D260BG27042007.html
植物から作ったバイオエタノールを含むバイオガソリンの販売が27日午前、
首都圏の石油元売り系列50カ所のガソリンスタンドで始まった。自動車用バ
イオ燃料の大規模な販売は国内初となる。価格はレギュラーガソリンと同じ
に設定。元売りはガソリン需要期の大型連休前に販売を始め、ドライバーへ
の周知、普及を目指す。初年度は17万キロリットルを販売する計画だ。
東京・杉並のジャパンエナジー系列のスタンドでは27日午前零時から販売
を始めた。さっそく給油した会社員の茂木修さん(25)は「温暖化は大切な
問題。値段が一緒であれば、バイオガソリンを選んで使いたい」と話してい
た。
二酸化炭素(CO2)排出量がゼロと見なされるバイオエタノールを使うこ
とで、CO2排出量を減らすのが導入の目的だ。2010年には全国展開し、ガソ
リン販売の2割に拡大する方針だが、供給は輸入に頼る必要があるとみられる。

【写真】バイオガソリンきょう発売=27日、東京・杉並


活発化するバイオ燃料の生産投資?日本企業の進出・輸入に有望か? (ブルガリア)
http://www.jetro.go.jp/topics/46791
バイオ燃料の利用が世界的に注目されているが、ブルガリアでも国 内外から
バイオ燃料の生産市場への参入・拡大が今年に入って相次いでいる。その模
様を現地報道から紹介する。高い技術力を誇る日本にとってもビジネスチャ
ンスとなろう。